爆買いだけでは限界!これからのインバウンドには「コトづくり」が必要
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爆買いだけでは限界!これからのインバウンドには「コトづくり」が必要

熊本から『コトづくり』を発信しているカナコト発信所です。

先日「春節」の時期に合わせ、多くの中国人観光客が日本を訪れ、日本は「インバウンド3000万人時代」とも言われています。

先日、熊本でもインバウンドの先駆者のお二人(株式会社やまとごころ代表取締役 村山 慶輔 氏・神戸山手大学現代社会学部観光文化学科教授 小野田 金司 氏 )の特別セミナーが開催され、貴重な話を聞けたのでシェアさせていただきます。

 

インバウンドビジネスの「今まで」と「これから」

まず、「インバウンドの現状」と、「これからどう変化していくのか?」についてお話がありました。

そのインバウンドの全体像を「今まで」と「これから」に分けて3つのポイントでお伝えします。

syukuhakusisetsu今までの宿泊施設は、ただの「寝る・くつろぐ」「食事する」などの機能だけでしたが、これからは『地域の魅力的なコンテンツ』や『その土地ならでグルメ情報や交通情報』などのツーリズム情報を提供できる旅のインフラとしての機能が必要になる

 

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新規で訪れる人たちは、観光名所を見物し遊び歩くことがメインですが、リピーターはその土地の自然、人に直接接して、自分自身が体験したり、より深い理解することを求めています。

 

kokyakuno_koteika今のインバウンドはパッケージツアーなどで訪れる人が多いですが、個人旅行でリピートしてくる人もどんどん増えてきます。
これからの施策としては、「何度でもその土地に来たい!」という心をつくる施策が重要になってきます。

以上のような変化が起きています。

 

インバウンドビジネスでのよくある間違い

これからインバウンドビジネスに、積極的に取り組んでいく地方自治体や観光業の方々は多いと思いますが、ここでインバウンドビジネスに取り組むにあたっての「よくある間違い」を4つのポイントでシェアさせていただきます。

① 外国人観光客の目線、現場感の欠如
一番起こしやすい間違いは、観光資源を今までと同じようにPRしてしまい、外国人観光客の目線、現場感の欠如していることです。
外国人観光客の方々が何を見たいのか?という外国人観光客の目線を持つことが大切です。

 

②「集客が先」vs「受け入れ環境が先」
「集客が先か」「受け入れ環境が先」で悩み「受け入れ環境」を先にする地方自治体が多いです。
本来は、訪日外国人の方々が「なぜ、その地域に魅力を感じて来たいと思うのか?」という先にマーケティングをして、集客の準備をする流れがベストです。

 

③戦略やストーリーがないPRが多い
その地域の観光資源をただPRしてしまっているケース。
これからは地域全体に「意味づけ」や「価値づけ」をして、観光資源をPRしていくことが必要です。

 

④新規客ばかりを追いかけてしまう
物見雄山の観光をPRし新規顧客ばかりを追い求めてしまい、地域全体のファンづくりに失敗してしまうケース。

 

⑤ひとつばかりに依存してしまう
目玉の観光地だけに依存したPRをしてしまうこと。
熊本で言えば、「熊本城」「阿蘇」だけに依存したPRですね。

 

このような間違いを起こさずに、戦略的なインバウンドをどうやっておこなえばいいのでしょうか?

 

訪日観光の3つの価値

戦略的なインバウンドを行うための第一歩は、まず「なぜ外国人は、訪日観光をしたいと思うのか?」という外国人から見た『訪日観光の価値』を理解する必要があります。

訪日観光の価値を3つで分けると…

価値①
日本人の不思議な気質に触れられる(世界から見てもまだ日本は不思議な部分に触れたがっている)

価値②
日本人の作品に出会える(日本という文化を形で見ることができる。日本にしかないものと出会いたい)

価値③
日本人の普段の生活を経験できる(実際に日本人と同じ生活を体験して、日本人の気質がわかりたい)

これからの価値①〜③を踏まえて、その地域のコンテンツを作ることが必要です。

しかし、何よりも重要なのが私たち日本人が、外から見た日本の価値を理解することが必要です。

参考までに、20年前から韓国人でありながら、日本の価値を日本や世界に対して発信し続けているNoh Jesu氏のサイトもご覧ください。

 

どうやってインバウンドのコンテンツを作るのか?

具体的なコンテンツ作りの話をしたいと思います。

まずコンテンツの最高の素材は何かと言うと、それは…

「自然」「人」です。

自分たちにとって当たり前と思っている「自然」や「人」と外国人観光客の方々が触れ合えず場をつくることです。

つまり「自然」や「人」とのコトづくり(みんなと繋がってワクワクする経験)」をパッケージ化することです。

 

いい例として里山サイクリングがあります。

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里山サイクリングでは、自転車で里山の自然の中をゆっくり回り、そこに住む人々と触れ合う機会を作っています。
そのサイクリングを通して、日本人の普段の生活を体験し日本人の気質を肌感覚で実感することができます。

この里山サイクリングのようなコンテンツを作るために重要なのが外国人目線です。

外国人目線を例えて言うと

日本人にとって「田舎の自然」「家庭での毎日の食事」「子供たちの通学風景」などが、

外国人にとっては「手つかずの魅力的な自然」「長寿を支える日本の家庭料理」「日本の安全の象徴」に映ります。

 

このような外国人目線を得る4つの施策

具体的な外国人目線を得るための施策を4つご紹介します。

①外国人観光客のニーズを直接聞いて見る

②トリップアドバイザーなどの口コミサイトをチェック

③現地ECサイトをチェックして売れ筋を把握する

④通訳ガイド、留学生、在日外国人を活用する

 

インバウンドビジネスの成功事例  7選

最後に『外国人目線を取り入れて成功している』と『チームプレー・共創・連携で成功している』事例をご紹介します。

 

 外国人目線を取り入れて成功している事例

①伝統芸能「神楽」の練習に参加する体験をプログラム化
欧米富裕客が夜の神楽練習体験をプログラム化することで、確実に宿泊事業者に「お金」が「平日」に落ちている

②持続可能で質の高い観光地「田辺市」 一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューロー
外国人が押し寄せる熊野古道の「新名所」

③Voyagin エンターテイメント・キック
2014年下半期で売り上げが8倍に急成長、日本を中心に2000以上の現地ツアーをオンラインで販売
ex.ジブリチケット・ロボットレストラン・相撲観戦・築地ツアー

 

 チームプレー・共創・連携で成功している事例

①江ノ電と台湾との連携
双方向の送客キャンペーン 台湾でも使える乗車券を発行

②面で外国人観光客を呼び込むドンキホーテ 
自分の地図だけでなく、札幌グルメマップを独自で製作

③香川県 NAOSHIMA 島全体がミュージアム 
町営銭湯が口コミから世界へ

④Travel Japan wifiの取り組み
外国人観光客のためのプラットフォーム 飲食店と外国人観光客をつなげる

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